研究員

橳島次郎

橳島次郎

研究分野・主な関心領域

生命倫理/科学論/法政策学


【自己紹介・抱負】

高度経済成長のまっただ中に、横浜で生まれ育ちました。 生命倫理に関わるようになったきっかけは、卒論で「死の社会学」をテーマに選んだことです。脳死と臓器移植が日本でも話題になりはじめていた頃でした。その後、運良く生命科学の研究所の社会科学部門に就職でき、実験研究者の傍らで主に先端医療の管理政策について調べる日々を送ることが出来ました。 生命倫理とは、要は人間の欲望とどうつきあうか、ということだと思います。そこには大きく分けて、生命と身体を巡る欲望と、科学の欲望という二つの異質の系列があります。「生命倫理の土台づくり」研究プロジェクトでは、この二つの系列の欲望をいかに御していくか、ときには抑えつけていくかについて、多くの人が納得できる理屈を考えていきたいと思っています。

【個人ホームページ】

 http://kinmokusei.life.coocan.jp/nudeshima/top.html

【経歴】

1988年 東京大学大学院社会学研究科博士課程終了。1991年 同研究科より博士学位取得(社会学博士)。1990年三菱化成生命科学研究所入所。2004年科学技術文明研究所主任研究員。2007年自治医科大学客員研究員、生命倫理政策研究会共同代表。

【東京財団の成果】

【著作】

  • 『脳死・臓器移植と日本社会』(弘文堂、1991)
  • 『先端医療のルール』(講談社現代新書、2001 NIRA大来政策研究賞受賞)
  • 『生命の研究はどこまで自由か 科学者との対話から』(岩波書店、2010)
  • 『精神を切る手術 脳に分け入る科学の歴史』(岩波書店、2012)
  • 『移植医療』(岩波新書、2014・出河雅彦氏と共著)
  • 『生命科学の欲望と倫理』(青土社、2015)
  • 『これからの死に方  葬送はどこまで自由か』(平凡社新書、2016)

【国会・政府審議会等】

【新聞・雑誌掲載論説】

  • 脳科学は「非侵襲的」たりうるか?(現代思想・2008/6)
  • 人の尊厳と身体の扱い 法規制見直しを(北海道新聞夕刊・2009/3/4)
  • クローン胚研究巡る事件の顛末 この一冊 書評(日本経済新聞・2009/5/3)
  • 幹細胞研究のあり方を考える 生殖細胞の管理法を(毎日新聞・2009/5/22)
  • 談論・臓器移植法改正案 生体移植規制も必要(読売新聞・2009/6/19)
  • 国内の移植は増えても世界では通用しない 改正臓器移植法の重大欠落点(日本の論点2010・2009/12)
  • 心に残る一冊 渡辺格『人間の終焉』(科学・2010/7)
  • 脳死論議の彼方にあるべきもの 生命観の基礎としての免疫学再考(現代思想・2010/7)
  • 憲法の学問の自由と原子力・生命科学研究(日本原子力学会誌アトモス・2010/8)
  • 改正臓器移植法3ヶ月 適正な実施に欠かせぬ情報(毎日新聞・2010/10/19)
  • WHO移植指針2010年改訂と日本の課題(移植・2011/3)
  • 脳画像技術に法規制:フランス生命倫理政策の新動向(科学・2011/9)
  • 生命倫理サロンの試み 先端医療を語る場をつくる(聖教新聞・2012/5/1)
  • 〈iPS細胞ノーベル賞受賞〉をどう受けとめたらよいか(世界・2012/12)
  • ノーベル賞と生命倫理と宗教(中外日報・2013/2/5)
  • iPS細胞は医療を変えるか? 応用への眼力養おう(朝日新聞・2013/2/26)
  • 先端医療の生と死1~10(週刊仏教タイムス・2013/4/11~6/20)
  • 人の親になるとは 生殖補助医療めぐる法律議論から(聖教新聞・2013/10/29)
  • 人体組織も移植法の対象に(毎日新聞・2013/11/14)
  • 論点[STAP細胞問題]科学の本筋通す姿勢を(毎日新聞・2014/4/11)
  • STAP細胞問題 間違うことは科学の本質(下野新聞・2014/4/30など)
  • 生殖補助医療 どう法整備 「夫婦間」を含む条文に(日本経済新聞・2014/11/23)
  • 臓器再生医療と生命倫理(腎と透析・2014/12)
  • STAP細胞騒動を問う(聖教新聞・2015/1/29)
  • 論点スペシャル 実験的医療は法の下で(読売新聞・2015/2/10)
  • 生殖補助医療法制化のあり方と生命倫理(日本医師会雑誌・2015/5)
  • 先端医療をめぐる欲望にどう向き合うか(ブリタニカ国際年鑑2015・2015/4)
  • 「精神外科」の過去と現在(臨床精神医学・2015/7)
  • 献体と弔いのあり方の変化について(渋沢栄一記念財団「青淵」・2015/9)
  • 被災地15万人 進む遺伝子解析 地域選定に疑問(北海道新聞・2015/12/11)
  • 倫理的側面から子宮移植を考える(Medical Torch・2016/5)
  • 精神疾患に対する脳神経外科的治療 -日本での臨床試験が直面する課題-(臨床評価・2016/6)
  • 「望み通りの死」包括支援を(毎日新聞・2016/8/21)

  • ジャンル別用語解説 生命科学(現代用語の基礎知識2017・2016/11)