人材育成について
人を育てる
グローバル化時代の現象の特徴は、地球規模に起こることと、コミュニティレベルで起こることが、根っこの部分でつながっていて問題の本質は同じであることです。たとえば、2008年秋、米国で発生した金融危機は、世界中を加速度的に経済危機という負の連鎖に巻き込みました。貧困の問題、環境の問題、食糧や水の問題、あるいは安全の問題も、今や重要な問題の多くは、一国だけで解決をはかることは困難です。ローカルな問題やナショナルな問題は、グローバルな問題と深く繋がっているからです。
東京財団は、将来を担うリーダーの育成をそのミッションの一つにしています。今の時代に求められるべきリーダーとして、東京財団が考える人材は、まず、社会が直面するさまざまな問題に取り組んで、その解決に貢献したいという明確な意思を有している人です。自分の属するコミュニティの問題に対しても、あるいは貧困に苦しむ発展途上国の人びとの問題に対しても、同じような意識を持って取り組み、問題の本質を見極め、広い視野を持って対処できる人です。そして、問題解決のプロセスにおいては、異なる価値観や考え方を排除するのではなく、人びとの多様性を尊重しながらリーダーシップを発揮できる人、さらに、変革の時代に不可避な可変的で曖昧な状況においても、創造的に取るべき道を模索する勇気と能力を持つ人材です。
東京財団は、独自に、あるいは志を共有する他団体と協力しながら、今の時代に必要とされている人材の育成に、全力をあげて取り組んでいます。世界の将来をリードする人材を育成するべく、国内外の学生や研究者を対象とした奨学金事業を中心に、地域再生のために不可欠な地方自治体の職員のための研修や、NPOや社会貢献を目指す起業家等を対象とした研修など、東京財団のネットワークを活かしながら様々な支援しています。


