東京財団アキュメン・グローバルフェローズプログラム(AGFP)(2009-2014)

本プログラムは、2014年度までに5人のフェローを送り出し、この分野の日本での認知度や関心向上に寄与して一定の成果をおさめたことから、新年度に向けた東京財団経由の応募は終了することとなりました。今後このプログラムへの参加を希望される方は、アキュメンに直接ご応募ください。

アキュメンは、ビジネスモデルを活用して社会善を追求する活動を行っており、発展途上国において低所得者層の基礎的ニーズに応える事業(医療、住 宅、水、エネルギー、農業など)に投資しています。経済的利益を上げることより、事業による社会的影響の大きさを重視し、投資の回収を長い目で見る “patient capital”(忍耐強い資本)という考えを実践しています。アキュメン・グローバルフェローズプログラムはこのような理念に基づき、民間の立場で社会の様々な問題解決に携わるリーダーシップの育成を 目指す1年間のプログラムで、国籍も経歴も多様な将来性ある人々が参加しています。

アキュメンの取り組みについてはCEOのジャクリーン・ノヴォグラッツ氏の日本での講演をお読みください。

東京財団は、変容する時代においてアキュメンフェローのような取り組みも社会を変えてゆくためのひとつのあり方だと考え、2008年よりパートナーシップを結び、このプログラムを支援するとともに、日本で独自に選考した応募者をアキュメンファンド本部で行われる最終選考会に送っています。

 

東京財団AGFPが求める人材

当財団が日本で独自選考を行う目的は、日本からのフェローが、多様な国籍とバックグラウンドを持つ他のフェローに多くの影響を与え、また影響を受けることで、貧困問題への取り組み自体に多様性と深みを与えること、また、そのような姿勢によって日本社会に刺激と意識向上の機会を与えることです。このため、本プログラム応募では次のような人材を求めています。
  • 将来日本の若い人たちのロールモデルになりうる人。
  • 簡単に答えの出ない問題に立ち向かい、フロンティアを開こうとする気概のある人。
  • 本プログラムの趣旨と仕組みを十分に理解していること。

 

東京財団AGFPの仕組み

東京財団から推薦された候補者は、アキュメン・グローバルフェローズプログラムに応募した他の国や地域の多くの候補者たちとともに最終選考会に臨みます。そして当財団からの候補者が最終選考会でフェローに選ばれた場合にのみ、東京財団はアキュメン・グローバルフェローズプログラムに支援を行います(2012年実績は8万ドル)。アキュメンは、東京財団を含む他の組織や団体からの支援金を、NYでの研修費用や開発途上国での活動費、フェローのサポート費などに充てて本プログラムを運営します。従って、東京財団は金銭的支援によってアキュメンファンド・グローバルフェローズプログラムに日本人ポストを確保しているわけではありません。日本からの人材が実力で最終選考に勝ち残った場合にのみ、当財団からの支援が開始される仕組みです。


最終選考会に送る際の支援
東京財団は、東京での審査を経て最終選考会に臨むことが決まったフェロー候補に対し、最終選考会場への渡航費用と滞在費を負担します。

グローバルフェローに選ばれた際の支援
上記の最終選考会を経て、正式にフェローとして1年間の研修を受けることが決まった場合は、1)ニューヨークまでの渡航費、ニューヨークでの研修プログラム費用、および必要な滞在・生活費、2)ニューヨークから実地研修国への往復航空賃、および滞在・生活費、3)実地研修の間に行われる中間報告会(場所未定)への参加経費が支給されます。
グローバルフェローズプログラムは、アキュメンがその運営と実施をおこないます。

 

東京財団AGFPの研修内容

9月下旬~ ニューヨーク(8週間)
実務能力、共感力、コミュニケーション力、自己開発能力向上のための基礎研修
11月中旬~発展途上国(南アジア/東アフリカ/西アフリカ)での実地研修(9カ月)
翌年9月 ニューヨークでの最終研修・修了報告会(3週間)

 

東京財団AGFPフェロー紹介

 

5人目のフェロー 小早川鈴加さん(2013-2014年)
株式会社リクルートでビジネス経験を積み、SIT Graduate Institute において持続的開発の修士号を取得、国連開発計画ネパール事務所で少年兵の復帰プログラムなどに携わりました。現地研修は、西アフリカのナイジェリアにあるPagatechで、低所得者向けの金融サービス開発・普及をめざします。


4人目のフェロー  田代絢子さん(2012-2013年)
マッキンゼー・アンド・カンパニー勤務後コロンビア大学国際関係・公共政策大学院(SIPA)にて行政学修士(経済開発・マネジメント専攻)を取得、9月から研修をスタートさせました。11月からは、ガーナのGADCOで研修中です。「耳を傾け続ける」「答えのない問いから逃げない」「考え続けながらも、実行し続ける」田代さんはフェローの1年をスターとさせるにあたり、この3つを自分に約束しました。レポート自分と交わした3つの約束こちら


3人目のフェロー 井上直美さん(2011-2012年:写真右端)
通信会社、情報サービス会社勤務を経てアジア経済研究所開発スクール、国連平和大学アジア・リーダー・プログラムを修了して、AFGFPに参加しました。2011年11月からは、ケニアのナイロビにあるD.light Design でフィールド研修をおこないました。環境にやさしく、安全でランニングコストの低い太陽光照明器具を製造し、低価格で貧困層の家庭に届けている企業です。井上さんのレポートアフリカに光を!―転んでも前進する日々―こちら


2人目のフェロー 藤田周子さん(2010-2011年)
ニューヨークでのリーダーシップ研修の後、インド・ムンバイにあるアキュメンファンドの投資先Dial 1298 (Ziqitza Healthcare Limited)で研修をおこないました。藤田さんのレポート走れインドの救急車―「リーダーとは?」を模索する日々―こちら 現在はArc Financeのアフガニスタン駐在員として、ソーラーランタンの普及を目指し奮闘しています。
*藤田周子さんを迎えた報告会の模様はこちら。藤田さんのブログはこちら


1人目のフェロー 岡本聡子さん(2009-2010年)
フェロー終了後は、インド北部の貧しい農村地帯で人々の生活向上のために活動しているNPO団体IRRAD(Institute of Rural Research and Development)で、人々の目線に立った活動を続けています。岡本さんの「貧困のない社会を目指して―インドでの挑戦―」はこちら
東京財団アキュメンファンド・フェローズプログラム説明会における岡本さんの報告(動画)はこちら
岡本さんが研修中に綴ったブログ「アキュメンフェロー奮闘記」はこちら

 

アキュメンは2013年2月より、Acumen FundからAcumenへと名前を変えて活動しています