アキュメン・ファンド・フェローズ・プログラム:途上国で貧困問題に取り組む社会起業家の育成プログラムに、日本から初のフェローが選出されました。

アキュメン・ファンド(本部:米国ニューヨーク)は、発展途上国において雇用を生み出し、持続性が望める社会起業の設立に投資することで、貧困問題の解決に寄付することを目指すベンチャー・ファンドです。最貧困層にも開拓されていない市場があるという考えに基づき、持続的に利益を生み出し新たな雇用を創出することにより貧困層の社会・経済的地位の向上を目指しています。

東京財団では、上記のような社会起業を担う人材が日本でも必要と考え、アキュメン・ファンドに協力し、昨年10月にアキュメン・ファンド・フェローズ・プログラムの特別公募を実施しました。特別公募では予備審査を日本で行い、米国/イギリスでアキュメン・ファンドが開催する最終選考会の候補者を選考しました。特別公募の予備審査を通過した岡本聡子さんは、世界各地の予備審査通過者とともに30倍というハードルの高い最終選考会に参加しました。最終選考会は2日間におよび、発表、面接、具体的事例を用いた企業業績評価などを通じて、ビジネスと途上国での社会活動の経歴を併せ持つ経験豊富な審査員による厳正な評価が行われました。

その厳しいハードルを乗り越えて、岡本氏は見事フェローの座を手にしました。そして本年9月より10カ月の研修プログラムに参加します。研修はニューヨークでの7週間の基礎研修からはじまり、その後は、インドや東アフリカでアキュメン・ファンドの投資先であるパートナー企業・団体で即戦力として働きます。岡本氏はジョンズ・ホプキンス大学修士課程で国際開発を専攻する傍ら、シエラレオーネで政府資金の透明性を確保する市民活動に参加し、インドではマイクロファイナンスをはじめとする調査を経験、現在は内閣府国際平和協力本部事務局の研究員をしています。この研修は質が高いだけに厳しくもありますが、岡本氏は「ピラミッドの底辺といわれる途上国の人々と同じ視野に立って仕事ができる貴重な機会となる」と述べ、現在の状況を「嬉しいと同時に、身が引き締まる思い」と語っています。