世界の貧困問題に取り組むアキュメン・ファンド・フェローズ・プログラムに、藤田周子さんが選出

アキュメン・ファンド(本部:米国ニューヨーク www.acumenfund.org、以下、アキュメン)は、寄付や援助ではなく、ビジネスの手法を用いて貧困問題の解決に取り組んでいるベンチャー・ファンドです。発展途上国の貧困層を対象に、水や保健医療など、基本的な社会サービスを提供する企業に対して、資金面のみならず人材面でも長期的視野で投資を行い、企業の成長を支援し、それにより、新たな雇用を創出するとともに、貧困層の社会・経済的地位の向上を目指しています。

アキュメンは世界の貧困問題に取り組むリーダーの育成のために、2006年より「アキュメン・ファンド・フェローズ・プログラム(以下AFFP)」を実施しています。一年に亘るこのプログラムは、経営に必要な様々なスキルのみならず、他者に対する道徳的想像力(モラル・イマジネーション)を養成し、さらに発展途上国の現場での研修を含む野心的なもので、毎年世界各国から多くの若者が応募しています。

東京財団は、このプログラムの理念に共感し、社会変革を志すリーダーの育成が日本でも必要であると考え、2008年よりアキュメンと協力関係を結び、AFFPの日本における認知向上に努め、特別公募を実施しています。2009年度は、2010-2011年度フェロー候補者として2名を選抜し、アキュメンが実施する最終選考会に派遣しました。

その一人、藤田周子(ふじた・ちかこ)さんは、世界65カ国から575人に及ぶ応募者の中から、見事10名のフェロー(http://www.acumenfund.org/get-involved/fellows-program/meet-the-fellows.html)の一人として選ばれ、本年9月より研修プログラムに参加します。藤田さんは、ニューヨークでの8週間の基礎研修の後、9ヶ月にわたってインド・ムンバイに本拠を置く1298 Ambulance(支払い能力に応じた費用負担で貧困層も利用できる救急車サービスを提供している企業)に派遣される予定です。

藤田さんは、2005年に米国イェール大学森林環境大学院にて環境マネジメント修士号を取得、その後コンサルティング会社や電機メーカー勤務を経て、2007年よりNPO法人ガイア・イニシアティブ(http://www.gaiainitiative.org/)の事務局長を務めています。AFFPの参加に当たり、「今回の派遣先は医療分野の企業で、私には新しい分野ではあるが、この経験を通じて視野を広げたい。そして、この研修で得たものを自分だけにとどめることなく、次に続く人たちのために役立て、広く社会に還元し、社会を変革していくことに貢献したい。」と抱負を語っています。