AFGFP研修プログラムに日本から田代絢子さんが選出

「世界を変える」未来のリーダーに向けて


高度な知識、判断力、語学力、ビジネススキル、そして何よりも人の役に立ちたいという強い意志を兼ね備えた若者が世界中から応募するアキュメンファンド・グローバル・フェローズ・プログラム(AFGFP)。数百名の中から厳しい選考を経て10名のみが残るこの研修プログラムに、日本人としてただ一人、田代絢子さんが選出されました。

同プログラムは、ビジネスの手法を用いて貧困問題の解決に取り組んでいるベンチャー・ファンドの「アキュメンファンド」が2006年から実施。米国ニューヨーク本部と発展途上国の現場での研修を組み合わせた一年間で、経営に必要なさまざまなスキルや道徳的想像力(モラル・イマジネーション)などを養成します。

東京財団は2008年よりアキュメンファンドと協力し、日本における特別公募を実施しており、2012-2013年度フェロー候補者として田代さんを推薦し、選考会に派遣しました。

田代さんは東京大学卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに勤務、その後コロンビア大学国際関係・公共政策大学院(SIPA)にて行政学修士(経済開発・マネジメント専攻)を取得中です。学業を続けながら、国連開発計画(UNDP)、世界銀行グループ国際金融公社(IFC)での貧困層向けビジネスのアドバイザリー業務、東日本大震災の被災者支援を目的とした世界規模の寄付金情報ウェブサイト「Donate-Japan.com」の立ち上げや、スリランカにおける社会的企業のビジネスプラン構築等、ソーシャル・セクターで精力的に活動しています。

東京財団が送り出したフェローとして4人目となる田代さんは、今年9月より研修をスタートさせます。その活躍を通じて、日本の若者がグローバルな問題に関心を持ち、行動を起こしてくれることを願っています。

研修への抱負を語る田代さんのメッセージ(下記)をご覧ください。


フェローの一年を迎えるにあたって
田代 絢子

グローバル・フェローズ・プログラムへ参加する機会を与えてくださったアキュメンファンドと、選考プロセスを通じ様々な形で支援してくださった東京財団に、改めて感謝いたします。志高い9人の同期生と共に、この先待ち受けている出逢いに、今から期待と緊張で胸を膨らませています。

フェローとしての一年を迎えるにあたり、自分自身と約束したことがあります。

まず、この一年は、耳を傾け続けること。人々が、その日常生活において今最も必要としている、あるいは価値を見出しうるモノ・サービスとは何なのか。現地の社会企業家たちが日々立ち向かっている個別具体的な課題とは何なのか。思い込みは捨て、謙虚に、まっさらな心で「声」を受け止めること。

また、答えのない問いから逃げないこと。なぜ、誰のために、自分は何をするのか、そしてその決定の一つ一つが、周囲の人々・社会に、どんな影響や変化を及ぼすのか、考え続けること。

最後に、考え続けながらも、実行し続けること。答えやアイディアを「完璧」と思えるまでこねくり回すのではなく、壮大な戦略を描き切ることを目指すのでもなく、たとえ小さなステップでも着実に形・行動に変えていくこと。

どれも当たり前に見えて、実は難しいことだと感じています。

これからの一年は、私個人にとって貴重な学びの源泉となることと思います。同時に、貧困問題や社会的企業・投資、アキュメンファンドの取り組みに関心を持つ多くの方々とも、今後の現場での体験の数々をできるだけ共有できたらと願ってやみません。




2010年に研修を終了した岡本聡子さんはインドのIRRAD(農村開発研究所)で貧困地域の生活向上のために活躍中。2011年フェローの藤田周子さんは、アフガニスタンでd.light(太陽光発電の家庭用照明器具)の事業の立ち上げに奮闘しています。3人目の井上直美さんは現在、ケニアのナイロビで研修中です。

詳細はこちら → http://www.tkfd.or.jp/fellowship/program/detail.php?id=5