タイプ
レポート
日付
2008/2/7

奨学事業レポート:「SYLFFフェロー協議会を通じての試み」

SYLFFプログラムでは、世界中の10,000人以上の大学院生に奨学金を提供しており、奨学生(SYLFFフェロー)は卒業後も、当財団が実施する様々なプログラムや活動に参加しています。このたび世界各国の奨学生に対して、アンケートによるグローバル化意識調査を試みました。その回答をもとに、去る1月26日に開催したSYLFFフェロー協議会にて、グローバル化の諸相について議論しました


元々SYLFFフェロー協議会は、SYLFFフェローの代表として、東京財団奨学事業部と共同し、SYLFF奨学生のネットワークを世界的に推進する目的で設立されたもので、2003年~2005年まで協議会が暫定的に運営されていたときから数えると今回で3期を迎えます(1期の任期は2年)。協議会メンバーは、2年毎に開催される奨学生国際フォーラムにて、参加者の中から投票により9名が選ばれます。これまで協議会は、奨学生国際フォーラムの企画・実施、協働プロジェクト支援プログラムの企画をはじめ、奨学生交流活動支援プログラムによって設立された各SYLFF校の奨学生組織と連絡を取りながら、奨学生同士のネットワークを推進するといった実績を挙げてきました。

奨学生のネットワーク活動もさることながら、協議会のメンバーの多くは、アカデミックな分野で研究に励んでおり、プログラムや活動の企画だけでなく、アカデミックなテーマを設けて議論をすれば、メンバー相互の知的刺激にもなり、また、議論の成果を外に向けて発信すれば、SYLFFフェローをはじめ多くの人々が議論に参加できるかもしれない。このような考えのもと、パイロット・プロジェクトとして、SYLFFフェロー協議会の機会を活用し、協議会メンバーによるグローバル化についての座談会を開くことにしました。

具体的には、SYLFF協議会メンバーのディスカッションだけでなく多くのSYLFFフェローに参加してもらいたい、またグローバル化というトピックを扱うには、より多様な地域の人々の見解が必要で、そのためには世界中に散らばっているSYLFFフェローの意見は非常に有益なものとなる、と考えました。そこで、「SYLFFフェローの考えるグローバル化観」と題したアンケートを、これまで国際フォーラムに参加したフェローなど、トピックに関心がありそうなSYLFFフェロー約400名に発信し、その結果29カ国68名のフェローから回答を得ました。質問は、経済、食料、文化、政治、宗教など多岐にわたるものでしたが、寄せられた回答からは、概して、国・地域の差異よりも、相互に共通する内容を多く汲み取ることができました。これらの回答はSYLFFフェロー協議会の各メンバーに割り振られ、各々が割り当てられた回答の内容をまとめました。

座談会では、各メンバーがまとめた回答内容に関するプレゼンテーションを行い、その後「経済のグローバル化」に関するディスカッションを行いました。詳しい内容については、東京財団10周年記念事業 新解体新書「グローバル化をひもとく」をご覧下さい。

(文責:菅井敬太)