タイプ
その他
プロジェクト
日付
2012/11/26

アメリカ大統領選挙UPDATE9

2012年の大統領選挙もやっと終わった。これで9回にわたって連載した本プロジェクトも終わりを迎えることになる。2012年の選挙は当初は盛り上がりにかけていたが、選挙日が近づいてくると、例年になく激しい戦いとなった。それは、オバマ大統領とロムニー候補が提示した統治原理や世界観がかなりはっきりと異なっていたからだろう。2008年の選挙の時のような世直し運動的な熱気は今回の選挙には不在だったものの、米国民は直感的に重要な選択になるということがわかっていたのだろう。そうでなければ10月上旬の第一回目のディベートの視聴者数が7000万人近くと2008年のそれを上回っていたことを説明できない。結局、アメリカはオバマを選んだが、選挙人獲得数ということでいえば完勝に近いものの、一般投票の得票数は決して大きな差がついたわけではなかった。今回の選挙はこれからのアメリカ政治を考えていく上で無視できない構造変動がはっきりと見えた選挙でもあった。その中でもヒスパニック票の動向は今後鍵を握る要素の一つになっていくだろう。ソーシャル・メディアとビッグデータを組み合わせた組織戦も、さらに洗練の度合いをきわめ、選挙キャンペーンそのものの有り様を今後大きく変えていく可能性さえある。かかったお金の総額も尋常な金額ではなかった。本プロジェクトは、これらすべてを完全にカバーできたわけではないが、でもかなりの程度カバーできたように思う。全体では相当な分量になるが、去年からのコラムを読み返して、もう一度この選挙の意味を考えてみたいと思う。

「現代アメリカ」プロジェクト 大統領選チーム・リーダー 中山俊宏


コラム&執筆者



リベラル派はこの選挙の結果をどう評価したか?
  渡辺将人(北海道大学准教授)

ほぼオバマが完勝した接戦州でなにが起きたか?
  池原麻里子(ジャーナリスト)

オバマ再選における参加誘導選挙戦術の位置づけ
  細野豊樹(共立女子大学教授)

オバマの勝因:「地上戦」「空中戦」「サイバー戦」での圧倒
  前嶋和弘(文教大学准教授)

ロムニー候補、泥仕合の予備選が致命傷に~最後までつきまとった「ゲッコー」の影
  袴田奈緒子(政治アナリスト)

「マイノリティ・マジョリティ化」するアメリカ:人口構成の変化と2012年選挙
  西川賢(津田塾大学准教授)

民族宗教要因と2012年大統領選挙
  飯山雅史(読売新聞調査研究本部)

「財政の崖」対応を巡る妥協は成立するのか
  西川珠子(みずほ総合研究所調査本部政策調査部上席主任研究員)

保守派はこの選挙をどう評価したのか?
  中山俊宏(青山学院大学教授)






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