アジアの安全保障(2009)

実施年度

2009年

プロジェクト・リーダー

 

  • 神保 謙(研究員、慶応義塾大学総合政策学部准教授)

プロジェクト・メンバー

 

  • 阪田 恭代(神田外語大学外国語学部教授)
  • 佐橋 亮(神奈川大学法学部准教授)
  • 高橋 杉雄(防衛省防衛研究所研究部主任研究官)
  • 増田 雅之(防衛省防衛研究所研究部主任研究官)
  • 湯澤 武(法政大学グローバル教養学部准教授)

プログラムオフィサー

片山 正一

目的

本プロジェクトでは、まずアメリカを中心とするハブ・スポーク体制に加えて、冷戦後のアジア太平洋地域に出現してきたさまざまな安全保障の枠組みを、二国間同盟、機能的協力、地域制度という三つの形態から分析するアーキテクチャ論を展開し、その成果を「アジア太平洋の安全保障アーキテクチャ―地域安全保障の三層構造」(日本評論社、2011年)の書籍にまとめました。続いて、経済成長著しい中国が急速に軍事力を拡大し、アジアにおいて日米に対抗する一大勢力として台頭する中で、日本は中国に対してどのような安全保障戦略を取るべきかを提言しました。提言では、統合、バランス、抑止という三つの政策的選択肢を効果的に組み合わせることにより、台頭する中国に対処する戦略を提示しています。さらに、こうしたアジアにおける安全保障環境の変化と日中関係のあり方について、本プロジェクトのメンバーが中国の安全保障の専門家と意見を交換することを目的とする「日中安全保障対話」を実施しました。対話では、中国の軍事的台頭に関する双方の認識に違いはあるものの、日中両国ひいてはアジアの安定と平和のためには、相互理解の深化が欠かせないことを双方が確認しました。本プロジェクトはこれをもって一応終了しますが、アメリカが経済発展の続くアジアに外交の軸足を移す中で、アジアの安全保障は日本にとって最重要のテーマであり、今後も折にふれて活動を行う予定です。