タイプ
政策提言・報告書
プロジェクト
日付
2009/1/23

政策提言 「日本の資源・エネルギー外交の優先課題 ~米露・原子力と中国・レアアース~」

地球環境問題への対応と資源・エネルギーの確保は今や外交上の重要課題です。

東京財団では、資源・エネルギー問題に焦点をあて、国際情勢を踏まえ日本がとりくむべき戦略について議論してきました。その成果を、単なる方向性の提示ではなく、今すぐ取り組むべき具体的な施策として、政策提言「日本の資源・エネルギー外交の優先課題 ~米露・原子力と中国・レアアース*~」をここに発表します。


政策提言の2つのポイント

ここ数年、地球温暖化問題や化石燃料の中長期的な供給不安などを背景に資源・エネルギー外交に新たな動きが出てきている。

特に、世界的な「原子力利用の向上」への動きや「先端技術を利用したエネルギー効率の向上」は、日本においても実現へ向けて必要な施策を取るべき外交課題である。


<提言1>
原子力の平和利用分野でのロシアとの互恵関係の構築を見据え、米露関係の戦略的安定化に積極的に寄与すべく、「対露原子力協力に関する日米対話」の枠組みを創設すべし。

・日本はカザフスタンから天然ウランを入手し、濃縮はロシアで行う計画を描いている
・日米の原子力企業は事実上一体化している。日露の原子力協力には米露関係の安定が必要
・米露関係の戦略的安定化に寄与すべく、「対露原子力協力に関する日米対話」の場を創る

<提言2>
レアアースの安定供給環境を構築するため、日中双方が互恵関係を築けるよう、リサイクル技術の開発やレアアース開発にともなう環境問題への対応などの分野について、日中共同で継続的研究を行う場を設けよ。

・自然エネルギー利用をはじめエネルギー効率を上げる技術にはレアメタルが不可欠
・レアメタルの中でも代替、リサイクルが難しいレアアースは中国に遍在している
・日本は現在、レアアースの国内需要分をほぼ100%中国から輸入しており、中国との安定供給のための環境構築は不可欠



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* レアアースとは、先端技術などに使用されるレアメタル鉱物資源の一種で代替、リサイクルが難しい