タイプ
その他
日付
2008/1/22

第7弾「アサクサノリ」(3/5)


福ノ江浜は600メートルの遠浅なので、腰上まで海に浸かってのきつい作業になる。摘みとった海苔は陸に運び、洗浄して細かく裁断する。水で割った海苔を木箱ですくって木枠の中のすのこに均等になるようにすばやく広げる。熟練を要する一瞬の手わざである。


 

 


すのこを脱水機にかけ、一枚一枚木枠にかけていく。早朝、日の出と同時に天日干しが始まる。晴天で約4時間、海苔は乾いてくるとかすかにパリッパリッと音がしてくる。


 古賀さんに言わせると「もうよか」と海苔が呼ぶのだそうだ。手摘み、天日干しは助っ人がいても1日500枚が限度。それが機械を導入すると3万枚、乾燥から結束まで4時間で仕上がるという。

現在、手摘み、手すき、天日干しでの海苔づくりは古賀さんひとりである。

アサクサノリは成長が早い。やわらかく質のいい海苔をつくるにはせいぜい1ヶ月が勝負である。他地域でフル稼働で量産の頃は古賀さんの海苔作りはもう終わりに近い。

アサクサ野口種という在来品種でしかも酸処理に頼らない海苔、サクサクとして軽い歯ごたえ、口の中でぱらりととけてかすかに磯の香りが拡がる。懐かしい味だ。