タイプ
その他
日付
2008/5/13

プロジェクト・マネジメントを市の業務にどう活かすか(郡上市 地口雅倫)

岐阜県郡上市 地口雅倫

私は2006年度(第3期)研修に参加し、帰庁後は企画課に配属され統計と男女共同参画に関する仕事を担当しています。研修では非常に多くのことを学び、その全てが現在の仕事に活きていますが、そのなかでも特にプロジェクト・マネジメント(PM)は所属部署に関係なく幅広い場面で活用できるツールであり、大変に役立っています。

1.効果的な企画立案
男女共同参画について、昨年度は基本計画の策定に向けて庁内の関係各課職員による検討会を設置し、議論を行ってきました。職員検討会の中では、男女共同参画の推進の為には、市民や各種団体と行政が一体となった取り組みが重要であるものの、郡上市にそのような連携体制が整っていないことから、計画の策定プロセスの中にいかに市民の参画を得るかということが重要なテーマとして挙げられました。

市民参加を促進する一つの手段として、市民と職員による計画策定会議を設置することとし、策定会議にはワークショップを導入することになりました。そして、このワークショップ運営にあたって、開催までの段取り、全体あるいは各回のWSでの目的・成果・作業内容の設定、WS進行の要となるアドバイザーとの調整など企画立案においてPMがとても役に立ちました。PMによって企画の目的を明確にし、実施の優先順位を整理して、それらを関係者と共有することができたためです。今後はワークショップの作業でもPMを活用する予定です。

2.協働型会議の実践
この研修では、研修生が各自テーマを設定し、プロジェクト・マネージャーとしてPMを活用しながら、それぞれの自治体で実践できるプロジェクトを完成させました。しかし、PMは、複数のメンバーによって構成されたチームでの「協働」を具体化するときにより大きな効果を生み出します。
 
ただし、PMを用いる際には、前提条件としてPMそのものについてはもちろんのこと、PMの各ツールに関する知識がチーム内で共有されていなければなりません。この点は、まだ庁内でうまく展開できていないのが現状です。特に、普段の会議の場でPMをうまく活用できないかということをいつも考えているのですが、PMのための資料を別に作成し説明することになるのでかえって手間や時間がかかるなど、いつも頭を悩ませませています。

ただし、庁内では毎日多数の会議が開催されるわけですから、その会議を効果的・効率的に運営することができれば、その効果が大きいことは間違いありません。PMの伝道師となるにはどのような方法があるか、考えています。

最後に、研修時の私のプロジェクトのテーマは「郡上市の観光振興における人的資源のエンパワーメント」でした。各地域の資源は様々だと思いますが、地域活性のための一番の資源は「人」の力であり、人と人との「連携」が欠かせません。どのようなプロジェクトにおいても人の連携をいかに高めていくことが出来るかが一番重要なことだと思います。PMの考え方やツールをうまく活用しながら、実際の現場において協働による成果を効率的・効果的に具体化できるようなマネジメント能力を身に付けるために、今はまだ試行錯誤の段階ですが、この研修で学んだことを実践していきたいと思います。
 
この市区町村職員国内外研修プログラムでは、自分が研修を終えたあとでも、メーリングリストなどを使って、参加年度を越えて他の自治体職員が努力している過程や成果に触れることができるので、とても参考になりますし励みにもなります。全国に広がるこの人的ネットワークも私の財産です。