研究の背景と目的
3.11原発事故によりこれまでのような原発に依存したエネルギー政策の継続は事実上不可能という状況の中、原発に過度に依存しない新しい日本の資源エネルギー体制を確実に構築しなければならない。
こうした状況を鑑み、エネルギーの安定供給、エネルギーコストの低減・適正化を実現する新しい日本のエネルギー体制を構築するため、従来の石油、石炭、天然ガス利用の高効率化と資源の安定確保、そして国内資源としての再生可能エネルギー(以下、再エネ)の最大限の活用を進めるとともに、川上(発電)から川下(小売)にわたり多様な担い手を創出し資源エネルギーの多元化を促進することを目的とする。
政策提言
- 「日本のエネルギー政策再構築~電力統合体制(Energy Integration)を構築しエネルギーの多元化を実現せよ~」(2014年)
- 「日本の資源エネルギー 政策再構築の優先課題~制約条件から導くエネルギー像と
取り組むべき中長期的課題への提言~」(2012年) - 「日本の資源・エネルギー外交の優先課題 II ~環境・エネルギー技術をツールとした東アジア戦略への2つの提言~」(2010年)
- 「日本の資源・エネルギー外交の優先課題 ~米露・原子力と中国・レアアース~」(2009年)
書籍
- 平沼光研究員著「資源エネルギーの安定確保は可能か」(岩波書店『日本の安全保障シリーズ』第8巻「グローバル・コモンズ」所収) ※2014年12月中旬刊行予定
- 平沼光研究員著『日本は世界一の環境エネルギー大国』(2012年、講談社+α新書)
- 平沼光研究員著『日本は世界一位の金属資源大国 』(2011年、講談社+α新書)(本書の紹介および掲載記事はこちら)
- 畔蒜泰助研究員、平沼光研究員による共著『原発とレアアース』(2011年、日経プレミアシリーズ)