ウェルビーイングを育む教育パッケージの開発・検証
2021年6月に公表された骨太方針にも明記され、国内政策でも浸透しつつあるウェルビーイングであるが、教育においてもウェルビーイングを軸にした未来像が描かれるようになっている。さらに、近年、教育分野でも注目を集める生成AI技術や、アート活動とウェルビーイングとの関連が明らかになりつつあることも踏まえ、本研究では、1.ウェルビーイングを育む教育パッケージの開発・検証、2.全世代を対象としたウェルビーイング型教育パッケージの検討を行う。
1.では、生成AIを教育ツールとして活用して効率的にパーソナライズされた教育方法、生成AIを起点に多様な意見を把握し生成AIとの対話を通して自分の考えを作っていく新しい教育方法、アートの「対話型鑑賞」の手法を応用した多様な意見の把握と「自ら問いを立てる力」を育んでいく手法等を開発し、特定の地域をフィールドとし、求められる人材の育成につながるか等の有効性を確認する。
2.では、1.で開発したウェルビーイング志向型教育パッケージを基に、より幅広い世代に適用することを目的として、ウェルビーイング志向型教育の実態や意向調査を実施し、生成AIやアートの考え方を活用した教育手法とウェルビーイングの関連要因の検討、今後期待される効果や障壁などについて分析するとともに、集団特性に応じた効果的なアプローチ方法などを専門家委員会を設置して検討する。
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