東京財団政策研究所について

選べる未来を拡げる政策シンクタンクへ

少子高齢化、地方衰退、中国台頭、エネルギー問題――。
「課題先進国」と言われる状況にありながら、政策や政党の選択肢が狭まっている今の日本。
政策シンクタンクの重要性は、かつてないほど高まっています。

こうした中、日本が「課題先進国」である逆境を好機ととらえ、重要な政策課題に世界に先駆け取り組むために。
東京財団は2018年、政策研究所として新たな一歩を踏み出します。
理論やデータに基づく科学的な政策研究、現実に根ざした具体的な政策提言、政策を実現し社会を変えるための行動。
新研究所は、優れた政策の代案を提示し、政策の競争を活性化させます。

世界で初めての課題に直面するこの国で。
私たちは、未来に新たな選択肢を与えられる時代を先取りした政策シンクタンクに生まれ変わります。

 

政策をつくる(政策研究)

「課題先進国」日本の直面する課題に取り組み、イノベーティブな解決策を提示する
1990年代以降、日本の経済は長期のデフレと低成長を続けてきました。その背景には、構造改革の遅れ、政府債務の膨張、政治の混乱など多くの要因がありますが、その根底には、国際社会における日本の国力の相対的低下、高齢化、出生率低下による人口減少など、日本の国家的基盤が大きく変化しています。しかし、制度やルールはこの変化に十分に対応していません。
とりわけ、少子高齢化、地方衰退、中国台頭、脱原発などの日本が直面する課題の多くは、世界に先駆けて直面する課題と言っても過言ではありません。それゆえ、従来の政策の踏襲や他国の模倣では対応できず、よりイノベーティブな政策による解決が今、日本社会に求められています。東京財団政策研究所は、日本が課題先進国であることを逆手にとり、世界に先駆け重要な政策課題に取り組むイノベーティブなシンクタンクとなることを目指します。
もちろん日本が世界に先立って諸課題を解決していくためには、理論やデータに基づく質の高い政策研究を行う必要があることは言うまでもありません。そのために東京財団政策研究所では、定量・定性データを収集・分析するデータセンターを新たに設置し、山積する政策課題解決のために、研究環境の面でも整備を進めていきます。
さらには、政策提言を実現するためには、行政や立法はもとより世論喚起なども含め、社会における意志決定プロセスにかかわっていくことが不可欠です。日本の政策論議をけん引する中心的な役割を果たすことを目指して、政治家、官僚、メディアや世論などへの働きかけも効果的に行う体制を整えていきます。
東京財団政策研究所は、変わらず民間・非営利独立の立場から、エビデンスに基づいた質の高い政策研究を通してあるべき政策を提案し、日本だけでなく世界に影響を与えるシンクタンクとなることを目指します。

人を育てる(人材育成)

人材育成

国境も、時代も越えて。より良い社会を築くための人材育成プログラム

将来を担う人材の発掘・育成をそのミッションのひとつに掲げ、社会が直面する様々な課題に取り組む強い志を有し、広い視野で物事を捉え、取るべき道を創造的に模索する勇気と能力をもつ優秀な人材を育成するプログラムを国内外で展開しています。

東京財団政策研究フェローシップ

これからの日本の政策研究を牽引する、優れた若手政策研究者の育成を目指すフェローシッププログラムです。支給期間は最長5年で、計16年間実施予定です。その間、当研究所において、政策研究の基礎力を磨くとともに、内外の研究者や政府関係者などとの共同研究に参加する機会も提供します。

Sylff Association プログラム

Sylff:ヤングリーダー奨学基金

The Ryoichi Sasakawa Young Leaders Fellowship Fund

国家・宗教・民族などのあらゆる諸問題が複雑化・多様化する現代社会において、文化や価値の多様性を尊重し、人類の共通の利害のために行動する人材を育てるグローバルなプログラムです。日本を含む世界44ヵ国、69の大学・大学連合の、おもに人文社会科学分野を研究する大学院生を対象に奨学金を授与しています。将来を担うリーダーとしての資質を重視して選ばれた奨学金受給者(Sylffフェロー)は、設立から30年を迎えた2017年には16,000名を超え、その多くが様々な分野で活躍しています。長期的な視野に立ってリーダー育成を行う観点から、フェローには卒業後も様々なサポートプログラムを提供しています。

NF-JLEP Associationプログラム

NF-JLEP:日本語教育基金
The Nippon Foundation Fund for Japanese Language Education

海外における日本語の普及、日本語教育の推進を目的としたグローバルなプログラムです。6ヵ国11の大学において、日本語を学ぶ学生への奨学金の給付や外国語として日本語を教える教員の養成、日本語の教材開発など、それぞれの地域で求められる支援を行っています。1994年の設立以来、1,600名を超える学生・教員(NF-JLEPフェロー)が誕生し、その多くが各国の日本語教育の発展に貢献しています。フェローが日本への理解を深めるサポートプログラムを提供し、国を超えたネットワーク形成も支援しています。

 

Sylff Association プログラムおよびNF-JLEP Association プログラムの運営図

Sylff校およびNF-JLEP校では、プログラムの運営委員会が設置され、奨学金プログラムを運営しています。運営方法は、奨学資金の支援方法(スキーム)により、2つに分かれます。「既存スキーム校」は、奨学金プログラムの運営(公募、選考、フェローとの連絡)に加えて、奨学金の資金源となる基金の運用と管理業務も担当します。「新奨学金スキーム校」は、基金運用・管理業務は当研究所に委ね、奨学金プログラムの運営に注力します。このスキームでは、SylffおよびNF-JLEP運営委員会が毎年、当研究所へ推薦するフェロー候補者に対して、総額50,000ドルの奨学金予算が確保されます。

 

SylffおよびNF-JLEP Associationプログラムは、Sylff、NF-JLEPの基金寄贈者である日本財団と、プログラムを運営する東京財団政策研究所が共同で実施しています。

 

社会を変える

人とのつながりで社会を変える

「政策をつくり」「人を育てる」だけでは社会を変えていくことはできません。

志を共有する個人や組織との協働によって、互いの長所による相乗効果を生み出し、課題の解決に向けて具体的な取り組みを加速させることが重要です。

東京財団政策研究所は国内外に広がるネットワークを使って、現場主義のエキスパートと連携し、政策研究や人材育成に関する共同プロジェクトを実施しています。また、国内外の最前線で活躍する方々を迎え、今日の世界および日本が抱える課題に具体的な解決策を見出す場を創出しています。