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東京財団が支援するカレル大学でSylff設立30周年記念式典が開かれました。
中欧チェコの首都プラハ旧市街にあるカレル大学で1月13日、東京財団が運営するヤングリーダー奨学基金プログラム(Sylff)30周年記念式典が開かれ、ミレナ・クラリーチコヴァ学長、長岡寛介駐チェコ日本大使ら約50人が参加して盛大に行われました。

カレル大学は1348年、神聖ローマ皇帝カール4世によって創設された中・東欧最古の大学で、今年創立678年を迎えました。宗教改革者ヤン・フスや作家フランツ・カフカを輩出し、アルベルト・アインシュタインやエルンスト・マッハも教鞭を取り、欧州の学問史に大きな足跡を残してきました。民主化後の1995年にSylff基金校となり、これまで人文社会科学分野の大学院生177人が奨学金を得て学んできました。このうち法曹界やアカデミズムで活躍する18人のフェロー(卒業生)が記念式典に集まりました。

クラリーチコヴァ学長は、「(Sylffに民主化の)多くのリーダーを育成していただいた。大学に欠かせない奨学制度になった」と挨拶。岡部伸東京財団シニアアドバイザーは、「チェコと日本が約100年前にシベリアでソ連赤軍を相手に肩を並べて戦った歴史を礎に、Sylffを通じ友好と協力が深まることを願う」と祝辞を述べました。
2008年にSylff奨学金を得てイスラエルのヘブライ大学で学び、博士号を取り、現在、母校のカレル大学教養学部ホロコースト・ユダヤ文学研究センター講師として教壇に立つマルツェラ・ゾウファラー博士は、「日本の財団が純粋に学問の発展を目的としてチェコの学生のイスラエルでの研究を支援することは、知的な開放性とグローバルな責任感を体現する。学問と教育の場で大切にし続けたい価値です」と国境を越えた学術支援に感謝の意を表しました。

ゾウファラー博士は、ユダヤ問題を文化人類学・社会学の視点から探究し、欧州イスラエル研究学会(EAIS)会長に選出されるなど、欧州のユダヤ研究を担う存在へと成長しました。
Sylffの支援は、単なる奨学金にとどまりません。若い研究者の可能性を開き、国境を越えた知的ネットワークを育てることで、その成果が学問と国際社会に還元されていくのです。
その一つの象徴が、ゾウファラー博士の歩みではないでしょうか。
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