感染症対策の定量的分析:モデルの検証と拡張による「感染症経済学」の構築

プロジェクトメンバー

2020年初頭に新型コロナウィルスが国内で流行し始めて1年以上が経過した。流行当初から、コロナ禍での政策の意思決定に定量的分析を根拠とすることの重要性は多く指摘されており、海外では、政策決定に定量分析の結果を反映させることは既に一般的であった。一方国内では、いち早く定量分析を行って政府に結果を届けることができる研究者の存在が限られていた。

研究代表者は、2020年夏頃よりエージェント・ベース・モデルを構築し、日本の人口を模した仮想的社会の中でコロナウィルスがどのように広がるのか、また感染症対策がどれほどの感染拡大抑制効果を示すのか、をテーマにシミュレーションを実施した。過去1年以上の活動では、国内の感染状況と、それに対応する政府の関心事が日々変化していく中で、時代の要請に応えた分析結果を得て政府や分科会に提出し、政策決定に貢献した。一方で、迅速に結果を提出することが求められるという時間的制約の中で、一つ一つの分析は、詳細さや応用性の観点から完成度を高める余地もある。この反省をふまえ、今後、感染症対策の定量的分析を医療と経済の両方の側面から実施する。

研究代表者

千葉 安佐子/Asako Chiba

千葉 安佐子

  • 博士研究員/政策研究ポスト・ドクトラル・フェロー

研究分担者

(アルファベット順)