東京財団 「現代中国」プロジェクト では、こうした状況を打破するために、月一回、対中政策を担う国会議員、政策担当秘書、各省庁職員、政党の政調スタッフが一同に集い、現在の中国で何が起こり、今後の中国はどこに向かうのか、それに対し、日本はどのような方策をとればいいのかを議論する日中政策勉強会を実施している。
勉強会は、中国問題の専門家を迎え、中国の現状を理解した上で、参加者全員で議論を行うもので、その内容は、外交・安全保障、政治、経済、社会など多岐に渡る。中国問題の専門家である 高原明生 東京財団上席研究員(東京大学法学部教授)が毎回参加し、議論をリードしている。2010年9月から2011年12月までおよそ1年に渡り、計16回に及んだ対中政策実務者による勉強会での議論を 「今の中国を理解するための9つの視点」 として報告書にまとめた。