TPPと日本農業 (2) | 研究プログラム | 東京財団政策研究所

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TPPと日本農業 (2)

December 14, 2011

ヨーロッパの農業は食品産業

ヨーロッパ諸国の農業は、新大陸に比べれば規模が小さいが、世界の農業において主要な役割を果たしている。図3は、世界の農産物輸出額の多い国20か国と韓国、日本の輸出額とその内訳を示したものである。図に見るように、アメリカの次はオランダ、ドイツ、フランス、ベルギー、イタリア、カナダ、スペイン、中国、アルゼンチンと並んでいて、10位までにヨーロッパの国が6国も入っている。



図4は、世界の農産物輸入額の多い国20か国と韓国、日本の輸入額とその内訳を示したものである。図に見るように、日本と韓国を除いて、輸出大国は輸入大国でもあることが多い。10位までの輸出大国のうち10位までの輸入大国である国は、ドイツ、アメリカ、フランス、オランダ、イタリア、ベルギー、スペインと7か国もあり、うち6か国がヨーロッパの国である。



以上の中で、特に、オランダとベルギーが興味深い。これらの小さな国は何を輸出また輸入しているのだろうか。図で見る限り、オランダは肉類、油脂、タバコを輸出し、油脂、果物、穀物を輸入している。ベルギーは、肉類、果物、油脂を輸出し、果物、油脂、穀物を輸入している。しかし、いずれの国もその他の輸出、輸入品目が多く、これだけでは分からない。

    • 元東京財団上席研究員・早稲田大学政治経済学部教授
    • 原田 泰
    • 原田 泰

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