【アメリカ大統領選 DATANK】トランプ・バイデン両陣営の資金調達

世界が注目する2020年11月のアメリカ大統領選挙。予断を許さない選挙戦の行方について、データからは何を読み取ることができるでしょうか。ここでは候補者支持率などをはじめ、大統領選を読み解く上で鍵となるデータをわかりやすくまとめ、定期的にアップデートしていきます。

 

今回はトランプ・バイデン両陣営の資金調達に注目する。上記の数値は今年に入ってから連邦選挙委員会(Federal Election Commission, FEC[1]に届け出があったトランプ・バイデン両陣営の月ごとの調達金額である。

現職大統領であるトランプ氏の資金調達は、公式の運動組織であるDonald J. Trump for President, INC.DJTP[2]への直接の献金と、DJTPと共和党全国委員会(Republican National Committee, RNC)との合弁資金調達委員会であるTRUMP MAKE AMERICA GREAT AGAIN COMMITTEETMAGAC[3]からDJTPへの移転の合計である。選挙サイクルの起点である2019年年頭以来、DJTP5月末までの資金調達総額は21,9909,292.84ドル[4]に上っている。他方、バイデン陣営の公式の運動組織であるBiden for PresidentBP[5]の資金調達総額は21,5438,068.34ドル[6]である。

バイデン陣営の資金調達は、中道派候補であったクロブチャー上院議員とブティジェッジ市長の撤退・支持表明に続き、今年33日のスーパー・チューズデーで10州の予備選挙・党員集会を制して以降大幅に増加し、陣営の調達総額もトランプ陣営に迫っている。4月下旬にはトランプ陣営と同様に民主党全国委員会(Democratic National Committee, DNC)との合弁資金調達委員会Biden Victory Fundを立ち上げたことが報じられた[7]

公式の資金調達のほかに、各候補を支持する政治活動委員会(Political Action Committee, PAC)の資金調達状況も重要である。トランプ大統領を支持するAmerica First Action5月までに4,2669,001.80ドル[8]、バイデン氏を支持するPriorities USA Actionは同じく5月までに4,1497,540.95ドル[9]を調達した。


[1] FECのデータは翌月20日に反映されるため、本稿執筆中の73日現在、620日の更新分(5月分)のデータが最新となっている。

[2] https://www.fec.gov/data/committee/C00580100/?cycle=2020&tab=about-committee

[3] https://www.fec.gov/data/committee/C00618371/?tab=about-committee

[4] https://www.fec.gov/data/committee/C00580100/?cycle=2020&tab=raising

[5] https://www.fec.gov/data/committee/C00703975/?tab=about-committee

[6] https://www.fec.gov/data/committee/C00703975/?tab=raising

[7] https://www.cnbc.com/2020/04/24/biden-dnc-form-joint-fundraising-committee-to-take-on-trump.html

[8] https://www.fec.gov/data/committee/C00637512/?tab=raising

[9] https://www.fec.gov/data/committee/C00495861/?tab=raising

宇野 正祥

  • 東京大学大学院法学政治学研究科博士課程