新型コロナウイルスの感染者数が各地で増加し、第8波に向けた政府の対応方針が対策分科会に示されたのと同じ11月11日、「健康危機に対するヘルス・レジリエンスの構築に関する研究」研究プログラムでは、緊急記者懇談会「COVID-19 集団免疫レベルの低下と第8波について―医療逼迫の最前線から―」を開催しました。
本記者懇談会では、今後の集団免疫レベル等について、SEIRモデルによる予測結果を國谷紀良プログラムメンバー(神戸大学大学院システム情報学研究科 准教授)が解説した後、沖縄の医療逼迫の現場から提言を重ねてきた徳田安春主席研究員と定点サーベイランスのデータによる流行と患者受診者数の評価を行ってきた谷口清州研究主幹が、医療システムの再構築に向け、最新のデータ分析と医療現場の立場より発表を行いました。
その後、渋谷健司研究主幹の司会の元、新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの同時流行について、サーベイランスに基づく見通しや、医療逼迫を防ぐために制度をどう変えていけばよいか、行動制限の必要性はあるのか等、記者の皆様も交え、議論を行いました。
開催概要
■テーマ:「COVID-19 集団免疫レベルの低下と第8波について―医療逼迫の最前線から―」
■日 時:2022年11月11日(金)13:30~14:30
■場 所:オンライン(Zoom)
■登壇者:
解説:國谷紀良プログラムメンバー・徳田安春主席研究員・谷口清州研究主幹
司会:渋谷健司研究主幹
■資 料:
國谷紀良プログラムメンバー「COVID-19の集団免疫レベルの低下と再流行時期の予測」
徳田安春主席研究員 "Resident Physician Workforce & Patient Admissions"
谷口清州研究主幹「第8波におけるCOVID-19流行の把握」
本プログラムでは今後も情勢に応じた記者懇談会を実施し、皆様との議論を通じ、時宜を得た政策提言を実施してまいる予定です。これまでの国内の集団免疫レベルや今後の免疫獲得状況の推計結果のReviewは以下よりご覧いただけます。
◇2022年10月26日 COVID-19の集団免疫レベルの低下と再流行時期の予測
◇2022年9月27日 第7波後の主要な都道府県の集団免疫レベルの推計
◇2022年7月28日 第7波初頭での国内のCOVID-19の集団免疫割合の推計 〜パンデミック期からエンデミック期への転換に向けて〜
◇2022年3月31日 数理モデルによるCOVID-19の国内の集団免疫割合の推計
■國谷紀良プログラムメンバーが参加している研究プログラムについて
「健康危機に対するヘルス・レジリエンスの構築に関する研究」
■渋谷健司研究主幹が総括している研究プログラムについて
「ポスト・コロナ時代における持続可能かつレジリエントな医療・看護・介護システムの構築に関する研究」