所得税改革の経済分析:2010年代の改革効果のパネル分析と2020年代に求められる改革のマイクロシミュレーション分析
本研究プログラムでは、所得税改革の経済分析として、(1)2010年代に実行された所得税改革の効果のパネル分析、(2)2020年代に求められる所得税改革を模索するマイクロシミュレーション分析の2つを目的とする。第1の目的に関して、2010年代のわが国の家計パネルデータから得られた世帯所得の実績値に基づいて、実績ベースでの所得税改革の効果を分析する。第2の目的に関しては、第1の目的におけるパネル分析から得た所得税制の控除や税率構造等の変化に関する示唆を活用して、2020年代に求められる所得税制改革について、マイクロシミュレーション分析の裏付けをもって具体的に政策提言する。マイクロシミュレーション分析では、現実の世帯所得データを用いて、仮想的に税制改革が行われた際に起こりうる家計への影響を数値解析できる。それを基礎にして、年末に閣議決定される各年度の税制改正大綱に盛り込まれた内容を踏まえて、即時に税制改正の効果を分析して政策提言を行う。加えて、所得不均衡是正とイノベーション促進の両立に関する研究も行う。日本の税制や社会保障制度でイノベーションを阻害する要因を分析するとともに、イノベーションを促進するのに効果的とみられる制度改革を提言する。
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